有名美容室のホームページが「おしゃれ」に見えるのには、理由があります。本記事では、国内の有名美容室10サイトを動画で紹介し、おしゃれに見えるポイントやデザインの特徴、使用されている技術などを解説しています。
Euphoria
Euphoria公式ホームページは、ファーストビューの全画面映像と控えめな白文字フォントでファッション誌のような高級感を演出したあと、スクロールに合わせて写真が広がる演出でお店の世界観へ引き込みます。ゆっくり横に流れる写真や、大胆な余白を使って写真そのものを邪魔しないすっきりとした「間」と「見やすさ」を作ることで、洗練された空気感のおしゃれな美容室のホームページになっています。
シンプルな構成ですが、ハンバーガーメニューやボタンなどの細部のパーツまで丁寧に作り込まれており、線の太さや余白の一つひとつが美しく無駄のないデザインになっています。
デザイン面
- フルスクリーン動画を主役にし、髪の揺れや質感、モデルの表情を静止画以上に伝えている
- 低彩度の映像、白い背景、細い文字を組み合わせたミニマルなデザイン
- 長い説明を避け、写真・映像・余白によってブランドの感性を伝えている
- 情報をConcept、Hit Design、Price、Salon List、Recruitに絞り、画面の密度を抑えている
- スタイル写真を横方向に展開し、ファッション誌のルックブックのように見せている
- ブランド体験の後に料金と店舗情報を置き、「世界観→実例→検討→予約」の順序をつくっている
- Reserveボタンを常に画面へ表示し、ミニマルな画面でも予約導線を失っていない
技術面
- PC用とスマートフォン用に分けたMP4動画を使用
- 動画は自動再生・無音・ループ再生で、WebPの代替画像も設定
- GSAPとScrollTriggerによるスクロール連動アニメーション
- Lenisによる滑らかなスクロール制御
- simpleParallax.jsによる画像の視差表現
- スタイル写真を横に切り替えるスライダーを実装
- YouTube動画をポップアップで再生
- 店舗ごとの予約先をホットペッパービューティーへ接続
- jQueryによる画面制御
個人的には、このEuphoriaさんの公式ホームページが一番おしゃれ感があると思います。必要最低限まで情報を削ぎ落とし、モデルさんを使ったイメージ映像をうまく活用しており、美容意識の高いお客様に、行ってみたいと思わせるデザインになっています。ここまで情報を削った上でデザインとして成立させている点が素晴らしいです。ただし、このおしゃれホームページの方向性はEuphoriaさんという有名美容室だから成立している部分があり、一般的な美容室でこの方向性を成立させるのは難易度が高いです。
ちなみにEuphoriaさんのwebプロデュースは、原宿にあるウェブ制作会社の株式会社ヴィヴァーチェネクストさんです。
AUBE HAIR
AUBE HAIR公式ホームページは、ファーストビューにブランドスローガンを配置、コンセプトセクションでは写真のみをゆっくり動かすパララックス効果によってコピーを際立たせています。1〜2秒かけた緩やかなアニメーションの「間」が、雑誌のような立体感と抜け感を作ることで、おしゃれな美容室ホームページになっています。
デザイン面
- 白い背景と大きな明朝体による、開放感のあるブランドメッセージ
- 写真と短い見出しを組み合わせたモザイク状のカードレイアウト
- 人物、店内、スタッフ、海外店舗など異なる情報を写真で分類
- カードの大小を変えることで、情報量が多くても単調に見せない
- 写真上の白文字と細い丸矢印による統一された操作表現
- 黒と白を基本にし、予約ボタンのみ赤くして強調
- ブランド説明よりも、目的別の入口を一覧で見せるポータル型デザイン
技術面
- WordPressのカスタムテーマを使用
- jQueryによる画面制御
- Rellax.jsによるパララックス表現
- 複数のMP4動画をカード内で自動再生・無音・ループ表示
- Ajax Paginationによる追加コンテンツの読み込み
- Cookieの同意表示を設置
- 固定ヘッダー右端のボタンからサロン検索とWeb予約を利用可能
- 外部のチャットウィジェットを設置
- 採用サイト、FAQ、オンラインショップを別サイトへ接続
LIPPS
LIPPS公式ホームページは、生成りの背景いっぱいに巨大な赤いブランドコピーを配置し、中央の小さな人物写真から数秒かけて画面全体を完成させることで、メンズブランドらしい力強さを印象づけています。スクロール後も大きな文字の一部を画面上部に残しながら、企業メッセージと写真へ自然につなげることで、ページが途切れず一つのビジュアルとして続いていくような見せ方になっています。
赤・黒・生成りに色を絞り、極端に大きな文字と小さな写真、大胆な余白を組み合わせることで、情報量を抑えながらも単調に見えない、個性のあるおしゃれなメンズ美容室のホームページに仕上げています。
デザイン面
- オフホワイト、黒、鮮やかな赤に色数を絞った強いブランド配色
- 巨大な英字を写真より前面に出した、広告ポスターのような構成
- 赤い罫線によって画面を分割するグリッドデザイン
- 写真を複数の長方形に切り分け、重ねて見せるコラージュ表現
- 左端にブランドメッセージを縦書きで固定し、画面全体をブランド媒体として使用
- 太い日本語と大きな余白を組み合わせ、メッセージを一文ずつ強く読ませている
- サロンサイトというより、メンズビューティー企業のコーポレートデザインに近い
技術面
- Astroで生成されたフロントエンド用CSS・JavaScriptを使用
- WordPressのテーマ、アップロード画像、動画資産を組み合わせた構成
- 複数のMP4素材を自動再生・無音・ループで使用
- ニュースを外部サービスから読み込む構成
- jQueryによる画面制御
- PRODUCTSとHAIR SALONをそれぞれ別サイトへ接続
BEAUTRIUM
BEAUTRIUM公式ホームページは、ファーストビューで映画のワンシーンのようなストーリー性のあるショートムービーがランダムで流れる仕掛けになっています。没入感のあるショートムービーがユーザーを惹きつけて、BEAUTRIUMのタイトルが表示される演出になっています。
全体的にアイボリーの落ち着いたデザインですが、ファーストビューのショートムービーが映像作品としてインパクト強めなので、バランスがとれたおしゃれな美容室ホームページになっています。
デザイン面
- 映画のような色調のフルスクリーン動画を使ったファーストビュー
- 美容室らしい写真に限定せず、風景やアート作品を積極的に使用
- 画面を大きく占有する英字見出しによる強いページ構成
- 動画は場面ごとの色を生かし、スクロール後の画面はクリーム、白、黒を中心に構成
- コンセプトを文章と横長写真に分けた非対称レイアウト
- ギャラリーを横方向へ展開し、作品を展覧会のように見せている
- 予約ボタンを黒い縦型パネルとして右端に固定
技術面
- WordPressのカスタムテーマを使用
- PC用とスマートフォン用に分けたMP4動画
- 動画は自動再生・無音・ループ再生
- UIkitをレイアウトやUIの基盤として使用
- 店舗、作品、プレス情報、採用情報をCMSで管理
- 予約ページへの固定リンク
PEEK-A-BOO
PEEK-A-BOO公式ホームページは、ファーストビューにモノクロの全画面映像を配置し、白いロゴやコレクション名を重ねることで、ヘアスタイルの質感やモデルの表情へ視線を集中させています。スクロールすると、その途中でブルーとピンクの「SALONS」がアクセントとして現れ、巨大なアウトライン文字と枠からはみ出す写真によって、画面に奥行きと躍動感を作っています。
モノクロを基調に色を使う場所を限定しながら、固定ニュース欄やメニューボタン、細い枠線まで統一することで、個性的でありながら見やすい、おしゃれな美容室ホームページに仕上がっています。
デザイン面
- 左側をブランド映像、右側を情報コンテンツに分けた非対称の画面構成
- 左側のコレクション映像を固定し、スクロール中もブランドイメージを保持
- モノクロ写真と黒い背景を基本に、青やピンクの強い色をポイントで使用
- 太い英字、アウトライン文字、重ね文字を使った大胆なタイポグラフィー
- セクションごとに黒と白を大きく切り替え、長いページに明確なリズムをつけている
- 店舗やスタイル情報も一般的なカードにせず、コレクションページのように構成
- 日付、時刻、ニュースを画面周辺へ配置し、雑誌や放送画面のような情報感を加えている
技術面
- WordPressのカスタムテーマを使用
- 複数のモデル動画をMP4で配置し、WebPのポスター画像も設定
- 画面単位で切り替わる構成に対応するfullpage.cssを使用
- jQueryによる画面制御
- 動画と右側コンテンツを別々に動かすスクロール構造
- スタイル、店舗、コラム、ニュースをWordPressで管理
- 専用の予約ページをサイト内に用意
HAIR & MAKE EARTH
HAIR & MAKE EARTH公式ホームページは、ファーストビューに季節のヘアカタログを大きく配置し、異なる髪型のモデルを並べた写真をスライドで切り替えることで、サロンが提案するスタイルを最初に印象づけています。黒・白を基調に、写真の色と赤い予約ボタンだけをアクセントとして使うことで、華やかなビジュアルと情報の見やすさを両立しています。
ヘアスタイルセクションでは背景を黒へ切り替え、同じ大きさにそろえた6枚の人物写真を横一列に配置。明るい写真が黒い背景からはっきり浮かび上がるため、それぞれの髪色やシルエットを比較しやすく、写真が整然と並ぶリズムも生まれています。明朝体の見出し、細い白枠のボタン、英語の小さな補足表記まで統一した、おしゃれな美容室ホームページでありながら、サロン検索や商品情報にも迷わず進める構成です。
デザイン面
- 中央のロゴと横一列のメニューによる、分かりやすいヘッダー構成
- ファーストビューに大型のバナースライダーを配置
- 白、グレー、黒の背景をセクションごとに切り替え、情報の種類を明確に分離
- ニュースやキャンペーンを小さなカードで一覧化した実用的なレイアウト
- 日本語と英語を併記し、メニューの意味を視覚的に補助
- 赤い予約ボタンを周囲から独立させ、行動導線を強調
- ファッション誌的なミニマルさより、情報の発見しやすさを優先
技術面
- WordPressを使用
- jQuery、bxSlider、Slickを使ったバナーやコンテンツのスライド表示
- WOW.jsによるスクロール時の表示アニメーション
- smooth-scrollによるページ内移動
- YouTube Player用スクリプトを使用
- Google翻訳による多言語表示
- 店舗一覧からWeb予約へ進む構成
- 画面右下に質問用チャットボットを設置
TAYA
TAYA公式ホームページは、ファーストビューに淡い光で撮影したモデル写真と大きなロゴを配置し、写真を約10秒かけてゆっくりズームアウトさせながら切り替えることで、落ち着きのある上品な印象を作っています。スクロール後は、アイボリーの背景に写真と明朝体のコピーを左右へゆったり配置し、深いグリーンや控えめなゴールドをアクセントに使うことで、やわらかさの中に品のあるメリハリを加えています。
固定ヘッダーの丸いサロン検索ボタンやカードの角丸まで、深いグリーンとやわらかな曲線で統一。大きな余白、明朝体、淡い色調の写真によって、落ち着いた印象と見やすさを両立したおしゃれな美容室ホームページです。
デザイン面
- 淡いグレー〜アイボリーの写真を基調
- ファーストビュー全面にモデル写真を置き、大きなTAYAロゴを重ねている
- コンセプトなど要所の日本語見出しに明朝体を使い、英字やゴシック体と使い分けている
- コンセプト部分を写真と文章の二列に分けた、安定感のあるレイアウト
- 商品や店舗情報でも余白を広く取り、情報を詰め込みすぎていない
- 大きな写真と小さな説明を組み合わせ、写真を先に見せる編集
- サロン検索ボタンだけを深緑にし、ブランドカラーと行動導線を一致させている
技術面
- WordPressのカスタムテーマを使用
- ファーストビューで複数の静止画を切り替えるビジュアル演出
- ヘアスタイル、店舗、特集、商品、ニュースなどをCMSで管理
- サロン検索機能とオンラインストアへの外部導線
- Microsoft ClarityやGoogle Tag Managerによる利用状況の計測
air
air公式ホームページは、クラシックカーを背景にした全画面写真へ、赤い衣装のモデルを大きく配置し、明るい背景と濃い髪色、鮮やかな衣装の色差によってヘアスタイルをはっきり見せています。写真の切り替えでは画面全体がゆらぎのエフェクトで次のカットへ移るため、一般的なフェードよりも境目がやわらかく、ファーストビューに滑らかな動きが加わっています。
ボタンや矢印には鮮やかなターコイズを使い、写真以外の色を白・チャコール・ターコイズに絞ることで、個性の異なる写真を並べても画面が散らからないおしゃれな美容室ホームページにまとめています。
デザイン面
- 画面いっぱいのファッション写真を使った、雑誌広告のようなファーストビュー
- 写真は赤やベージュなど場面ごとの色を生かし、UIは白、淡い青灰色、深い青緑に統一
- 大きな英字と小さな日本語を組み合わせた編集的な見出し
- 写真、ニュース、検索UIをセクションごとに大きく切り替える構成
- 店舗紹介では店内写真の上に検索や予約を重ね、機能を視覚の一部として配置
- コラム、スタイル、クリエイティブなど、専門性を複数の角度から見せている
- 淡い水色のWeb予約ボタンを固定し、デザインを壊さず行動を促している
技術面
- WordPressを使用
- Swiper 11による画像やコンテンツのスライド表示
- GSAPとScrollTriggerによるスクロールアニメーション
- 表現用ライブラリとしてThree.jsも読み込んでいる
- エリアやグループから店舗を絞り込む検索機能
- YouTube動画の埋め込み
- 店舗を選択してWeb予約へ進む内部導線
ALBUM
ALBUM公式ホームページは、ファーストビューのモデル写真を普通の長方形で見せず、上下から白い余白が斜めに入り込むようにカットすることで、静止した写真に方向と勢いを生み出しています。その中央に「ALBUM」のロゴを水平に置くことで、斜めの大胆さをロゴが支え、動きがありながらも崩れて見えないバランスになっています。
スクロール後も、白いNEWSから黒いCONCEPTへ移る境界に同じ斜めのラインを使い、ファーストビューで生まれた勢いをページの下まで途切れさせません。斜めのラインを写真・背景・見出しの動きに繰り返し使うことで、モノトーンの画面全体に一本のリズムが通った、おしゃれな美容室ホームページです。
デザイン面
- モデルを大きく切り取った写真と白いロゴだけのシンプルなファーストビュー
- 白、黒、グレーを基本にしたシャープなモノトーンデザイン
- セクション名を非常に大きな縦書き英字として画面端に配置
- 広い余白と横方向の写真一覧によって、雑誌をめくるような構成を形成
- 明るい髪色やトレンド性の高いスタイル写真を大量に掲載
- コンセプト、カタログ、店舗、スタッフを同じデザイン形式で統一
- 写真を画面外まで続かせることで、ブランドの規模と選択肢の多さを表現
技術面
- WordPressを使用
- GSAPとScrollTriggerによるスクロール連動演出
- Swiperによるヘアカタログ、店舗、スタッフなどの横スライダー
- lazySizesによる画像の遅延読み込み
- ファーストビューで複数のWebP画像を切り替える表示
- ニュース、スタイル、スタッフ、メディア情報をCMSで管理
Agu. hair salon
Agu. hair salon公式ホームページは、「高品質でありながら気軽に通える価格」という価値を中心に構成されています。ファーストビューでは、施術の手元、子ども連れで店内を訪れる場面、仕上がり後の表情、日常の場面までをつないだ動画を使っています。美容室を利用する前後の体験を、生活の中で想像させています。
その後にブランドの想い、選ばれる理由、店舗、ヘアカタログ、メニューを配置し、価格と品質に対する不安を順番に解消します。淡い写真と広い余白によって低価格だけを強調せず、親しみやすさと清潔感を維持しています。固定された予約ボタンから、検討中のどの段階でも店舗選択へ進めます。
デザイン面
- ファーストビューに、サロンでの体験を伝える動画を配置
- 白を中心に、薄いベージュとゴールドを加えた柔らかい配色
- 細い罫線と淡い写真による、清潔感のあるレイアウト
- 「Agu.が選ばれる理由」を写真と文章の二列で分かりやすく説明
- 派手な高級感ではなく、日常的に利用しやすい安心感を表現
- ヘアカタログを長さや種類ごとに分け、目的から探せる構成
- ゴールドの予約ボタンを画面右側に固定
技術面
- WordPressを使用
- PC・スマートフォン表示で同じ動画を自動再生・無音・ループ表示
- Slickによるスライダー
- Snap.svgによるSVG表現
- PC用とスマートフォン用に分けたCSSでレスポンシブ表示
- Colorboxによる画像やコンテンツの拡大表示
- lazyloadによる画像の遅延読み込み
- 店舗一覧から予約へ進む内部導線
各ホームページに共通していたこと
今回紹介した各ホームページは、情報を極限まで削ぎ落としたホームページから、多数の店舗やメニューを載せたポータル型まで、構造も情報量もまったく異なります。しかし、どれも「おしゃれ」なホームページとして成立しています。
動画でお店の空気感を伝えるのか、写真でスタイルを見せるのか。この「何を主役にして、何を捨てるか」という判断にブレがないから情報量が多くても少なくても、画面全体に洗練された印象が生まれます。
おしゃれなだけのホームページではダメなのか
ここまで有名美容室のおしゃれなホームページを見てきましたが、ホームページ制作会社のサイトを見ると、「おしゃれなだけのホームページではダメです」「集客できなければ意味がありません」という趣旨の内容をよく見かけます。また、集客できるホームページ制作と謳っているサービスも散見されます。
確かに、ホームページから新規のお客様を集客することを目的とするのであれば、どれだけおしゃれなホームページを作っても、誰にも見られず、予約にもつながらなければ十分な成果を上げているとは言えません。
しかし、それは「だからデザインにこだわる必要はない」という話ではありません。
美容室の集客には、ホットペッパービューティーをはじめとする予約サイト、Instagram、Googleマップなど、それぞれ異なる特徴を持つ媒体があります。
集客や予約はそれを得意とする媒体に任せ、公式ホームページには、その美容室の世界観や価値、他の媒体では十分に伝えられない魅力を表現する役割を持たせるという考え方もできます。
美容室の公式ホームページが本当に必要なのか、ホームページで本当に集客ができるのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
美容室にホームページはいらない?必要な店・不要な店の違いを徹底解説
おしゃれなホームページとは
ここからは美容室のホームページにおいて「おしゃれなホームページ」とは何なのかを考えてみます。
そもそも美容室は、美しさを提供する場所です。その公式ホームページが、余白の設計が雑だったり、フォントの選定にセンスがなかったり、一昔前のデザインだったり、どこかで見たような「それっぽい美容室のホームページ」であっていいはずがありません。
美容室のホームページはおしゃれであることは当然で、さらに見た目の美しさだけではなく、ユーザーが迷わず操作できること、必要な情報を読みやすいこと、スマートフォンでもストレスなく使えることまで含めてデザインする必要があります。
お店の世界観やセンスに共感する人を増やすための拠点という側面
美容室のホームページは単なる店舗情報の掲載場所ではなく、InstagramやTikTokと同じように、店の世界観やセンスに共感する人を増やし、「この店が好き」と思ってもらうための拠点として使うことができます。
価格だけではなく、その美容室の雰囲気、考え方、サービスそのものに価値を感じてもらうことができれば、自店の価格帯やサービスに納得したお客様ともつながりやすくなります。
ホームページのデザインは、おしゃれに見せるためだけのものではなく、「どのような美容室なのか」「どのようなお客様に来てもらいたいのか」を伝える役割も持っています。
設計によってこれだけ変わるユーザー体験1
美容室のホームページには、おしゃれさだけでなく、訪れたユーザーにとって見やすく使いやすくあることが大切です。
- UI = 触る・見るための道具(ボタンや画面)
- UX = 使った結果得られる使い心地や気持ち
ここでは同じ美容室の情報を題材に、設計の違いがユーザー体験にどう影響するかを比較してみます。
両方のスマホの「ハンバーガーメニュー(☰)」をタップして開閉してみてください。
メニューを閉じる瞬間の「指・カーソルの移動ストレス」の違いを直接体験できます。
開くボタンと閉じる「×」ボタンが別位置。指を大きく反対側へ動かす必要があります。
開閉ボタンが同じ位置で滑らかに「×」に変形。指を1ミリも動かさずに即座に閉じられます。
おしゃれと同じくらいユーザー体験も大事
先程のハンバーガーメニューの例では、実際に指を乗せてみると「開いたあと、もう一度同じ場所を押すだけで戻れるか」というわずかな設計の違いが、ユーザーの無意識なストレスを大きく左右することが分かります。
美容室のホームページは、おしゃれなだけでなく、こうした無意識のユーザー体験(UX)も含めて設計されるべきものです。ユーザー体験(UX)が正しく設計されていないと、ユーザーがページを離れる可能性が高くなり、予約率が下がることにもなりかねません。
こちらの例は一応閉じるボタンが付いていますが、もっとひどい例では、閉じるボタンが存在せず、メニューを閉じることができないホームページも存在します。このように普段から気にして見てみると、ユーザー体験を損ねるUI/UXになっているホームページは意外とたくさん存在しています。
美容室のホームページではよく「導線が大事」と言われますが、導線とは快適なUXがあって初めて活きるものです。いくら予約ページへの導線を作っても、その途中でストレスを感じさせてしまえば、ユーザーの予約導線は途切れてしまいます。
このような設計は制作者側の責任ではありますが、お客様には誰がホームページを制作したのかは関係ありません。もし私がお客様の立場だったら、ユーザー体験を無視したホームページを見て、「この美容室はお客のことをあまり考えていないのではないか」と感じるかもしれません。つまりホームページ上での体験が、そのまま美容室そのものへの印象につながる可能性もあるということです。
逆に言うと、ホームページ上で快適で最適なユーザー体験を提供できれば、それが美容室そのものへの良い印象となり、お店のブランド価値を高めることにもつながります。
設計によってこれだけ変わるユーザー体験2
ここでは写真の上に文字を重ねた場合と、文字と写真を分けて配置した場合で、文字の読みやすさがどう変わるかを比較します。
下の「領域構造を表示する」ボタンを押すと、文字と写真がどの領域に配置されているか確認できます。
写真の上に文字を重ねると、写真の明暗や色、被写体の位置によって文字とのコントラストが変わり、読みにくくなることがあります。
文字を写真とは別の領域に配置すると、写真の明暗や色の影響を受けにくくなり、文字の読みやすさを確保しやすくなります。
確かな技術を。
一人ひとりの髪の悩みに寄り添い、
最適なスタイルを提案するヘアサロンです。
丁寧なカウンセリングで理想のスタイルをサポートします。
おしゃれと視認性は両立できる
ファーストビューには、写真の上に文字を重ねるもの、写真と文字を分けるものなど、さまざまなレイアウトがあります。写真の上に文字を重ねる場合は、使用する写真の明暗や色によって文字の視認性が落ち、それを補うために文字へドロップシャドウ(影)を付けると、やぼったく重くなり、一気にダサくなってしまいます。
また、モデル写真などをメインビジュアルに使用する場合、モデルの顔の上にキャッチコピーが重なってしまうと、写真の見せたい部分が隠れ、テキストも読みづらくなり、ファーストビューの役割を果たせなくなってしまいます。
例2では、文字の視認性を確保しながら、おしゃれなファーストビューを成立させています。つまり、設計次第でおしゃれさと視認性は両立できます。
このように、美容室のホームページがおしゃれであることは大前提で、その上で、予約までの導線を含め、ユーザー体験を損なわない設計が大事です。
まとめ
有名美容室のホームページがおしゃれに見えるのは、「何を主役にして、何を捨てるか」という判断基準が明確であるためです。美容室のホームページは、単に情報を掲載したり集客したりするためだけの場所ではなく、お店の世界観やセンスを伝え、「このお店が好き」と思ってくれるお客様を増やすための重要な拠点です。
そのため、お店の魅力が伝わる見た目の「おしゃれさ」を満たすことは当然ですが、それだけでは十分ではありません。ユーザーが迷わずストレスなく操作できる「快適なユーザー体験(UI/UX)」を両立させることで、ホームページ全体の完成度が高まり、お店のブランド価値を損なうことなく予約へとつなげることができます。
design blueについて
「design blue」は、創業15年の株式会社hello designが2026年にスタートした、美容室専門のホームページ制作サービスです。一つひとつのサロンが持つ「世界観」をWeb上で表現することに特化。美容室向けに厳選された高品質なデザインテーマをもとに、プロのデザイナーが完成度の高いサイトを作り上げます。